湘南国際村めぐりの森づくりエリアの現状について【ご寄稿】

湘南国際村めぐりの森づくりエリアの現状について

GoodDay の皆様が参画下さる湘南国際村めぐりの森づくりエリアでは、2008 年より、潜在自然植生論に基づき導き出された 22 種類の樹種を中心に約 4 万 3 千本のポット苗が混植・密植方式で植樹され、約 1.4haに環境保全林再生に貢献して参りました。

IMG_0105

それ自体は、とても良いことだったのですが、同時並行で着手される筈の土壌改善が担当者不在のまま置き去りにされ、植樹エリア以外の山全体の自然地形を視野に入れた土質の梃入れがされないまま、時間が経過してしまった事実があります。

元来、めぐりの森は、バブル期の宅地開発が頓挫し、三井不動産より、県に無償譲渡された土地です。

まきちゃんより12

開発時に表層の有機物が殆んど取り除かれ、山はダイナマイトで爆発され、そこにひな壇をつくり、大型重機で転圧され逗子泥岩むき出しとなった荒廃地だったのです。

その状況の中で逗子泥岩を掘削し、山砂を大量に持ち込み、費用をかけて植樹地のマウンドをほくほくの空気質に整えても、雨のたびに沿道を中心に流水が加速度を増し、泥水を流出し続ける状態は、改善されませんでした。

P5061692

それは、泥水が土壌の栄養分を排出し、人間で例えると血を流しているような症状が長年、大地を蝕んでいたとご説明すれば分かり易いでしょうか。

その為、空気質なマウンドを整えた植栽エリアも泥水の泥により詰まり、雨水浸透性が低下し、硬化土壌に変化してきてしまったのです。それ故に苗木の生長が※5 年経過しても 2.5m程度しか観察出来ない姿に根詰まりが要因として表れています。

現状を改善すべく、既に植樹したエリアを痛めることなく、土壌の通気と浸透性と水脈を改善し、土壌動物が住める柔らかい土質の戻す為に行うのが 10 月 3 日「森を育む育樹祭と水脈づくり」の水脈づくりの作業です。これは、正式には、通気浸透水脈改善と申しまして、大地の風道と水道(みずみち)を優しい穏やかな流れに変え、大地の雨水の浸透機能を向上させる施工です。

IMG_0684

この取り組みが成功すれば、めぐりの森での人為的な森林再生フィールドが真に生物多様性の温床となり機能し始めます。今まで観測出来なかった野鳥の飛来や昆虫や土壌動物の暮す賑やかで憩える森として、イベント以外にも人が来場くださる貴重な場所となるでしょう。

そして、この通気浸透水脈改善エリアが広がれば、莫大な費用をかけたマウンドづくりの必要性がなくなり、既存木を活かし、直接大地に苗木を植える植樹祭が可能となります。

森は生きている…そして、大地も生きているのです。

それは、元々の自然地形を活かし、あるものを活かし、先住の生物の住処を脅かすことなく森の再生が実現出来、自然にもお財布にも優しい取り組みとなることです。

そんな、未来図を夢見ながら、森づくり関係者の方に新たな取り組みをご理解頂き、今回のイベント開催内容となりました。

GoodDay の皆様と誰のための森林再生なのか、機会があれば、また語り合いたいものです。

 

最後までご一読いただき有難う御座いました。当日のご来場を心よりお待ちしております。

※通常、宮脇方式の植樹地では 1 年で 1m生長=5 年で 5~6m生長

湘南国際村めぐりの森推進会議内
混植・密植方式植樹推進グループ 実行委員会
川下 都志子

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

9/25(金)申し込み締め切りの「2015秋 森を育む育樹祭と水脈づくり」についてはこちらから。
http://goodday2u.org/1821/